ハイレバレッジの仮想通貨取引で知られるトレーダー、ジェームズ・ウィン氏が、2つの大型ポジションを新たに構築した。内訳は、イーサリアム(ETH)に対する25倍のロングと、PEPE(PEPE)に対する10倍のロングである。
オンチェーンデータによると、 ウィン氏のイーサポジションは3,269 ETHで、評価額は約1,212万ドル。平均建玉価格は3,726.28ドルとなっている。ハイパーリキッド(分散型の永久先物取引所)上でのPEPE-USD先物(通称kPEPE)は、8億1,216万トークンに及び、評価額は約1,128万ドル、平均取得価格は0.01358ドルとされている。
記事執筆時点で、PEPEポジションは25万1,617ドルの含み益を抱えている一方、ETHポジションは6万2,700ドル超の含み損となっている。ETHのロングポジションは3,492.8ドルで清算され、PEPEポジションの清算価格は0.012998ドルに設定されている。
これらのポジションは、ウィン氏がハイパーリキッドにUSDCで53万6,573ドルを入金した後に構築された。
ウィン氏、ハイレバレッジ取引に復帰
今月初め、ウィン氏は大規模な損失を被った後、SNS上から姿を消していた。X(旧Twitter)のアカウント「JamesWynnReal」は7月13日に非アクティブ化され、プロフィール欄の最終更新は「無一文」だった。
しかし、先週になって再び市場に戻り、2つのハイレバレッジポジションを開設。その際には、1,950万ドルを超える40倍のビットコイン(BTC)ロングと、10万ドル以上のPEPEロングも行っていた。
ウィン氏が広く知られるようになったのは、5月30日に1億ドル規模のビットコインレバレッジポジションが清算されたことがきっかけだった。さらに、6月5日にも2,500万ドルの損失を被っている。自身の清算水準が市場の大口プレイヤーに意図的に狙われていると主張していた。
「40倍ロングに完璧なタイミングだった」と、ウィン氏は火曜日にXへ投稿。「もちろん投資助言ではない。ただ、マーケットメイカーたちは弾切れだ」と語った。
イーサのショートスクイーズが加速
ウィン氏が大胆なETHロングに踏み切った背景には、7月以降のイーサの急騰がある。The Kobeissi Letterによれば、これは仮想通貨史上最大級のショートスクイーズの一つとされている。ETHは1週間で20%上昇し、時価総額は7月1日以降で1,500億ドル超増加した。
ETH/USDは3,700ドルに迫り、2025年の高値を視野に入れており、アナリストらは4,000ドル到達も近いと予想している。Kobeissiは、さらに10%の上昇で、レバレッジをかけたショートポジションが追加で10億ドル清算される可能性があると見ている。
一方、アルトコインへの資金流入が進む中、ビットコインの市場支配率は3月以来最低の61.4%に低下している。イーサやXRPへの乗り換えが進んでいるとみられる。
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