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パイネットワークのネイティブトークンであるPIは28日、前日安値から11%上昇した。
この上昇は、パイネットワークが26日に発表したCiDi Gamesとの戦略的パートナーシップが材料となったもので、投資家の間ではエコシステムのユーティリティ強化への期待が高まっている。
パイネットワーク価格 上昇の背景には、26日に発表されたCiDi Gamesとの戦略的パートナーシップがある。市場関係者は、この提携がパイネットワークのエコシステム開発の具体的成果を反映しているとみている。
CiDi GamesはPi統合型のゲームタイトルを手掛ける開発スタジオで、今回の提携により数千万人のPIユーザー向けにアクセスしやすいゲームコンテンツを提供する。
Pi Network Venturesによる投資も伴い、PIトークンの実世界での利用拡大と、ゲームを中心としたエコシステム強化が狙いだ。
コアチームは、今回の取り組みによって開発者参加の促進や新規アプリケーションの創出が期待できると説明している。
この動きは、パイネットワークが進めるMiCA（仮想資産規制）準拠への取り組みに続く重要な一手となる。
これまでハッカソンやインキュベーションプログラム、開発者向けツール、Pi Ad Networkなどの収益化インフラを通じ、ゲーム分野の基盤を整備してきたパイネットワークにとって、CiDi Gamesの参画はスケーラビリティと持続可能性を高める転機となる。
さらに、CiDi GamesはPiのグローバルコミュニティを活かし、HTML5ベースの「H5 Game Platform」を構築中で、2026年第1四半期にテストリリースを予定している。
このプラットフォームにより、PIトークンはゲーム内決済やインセンティブの基軸通貨として定着し、エコシステム全体のトランザクション活性化を後押しする見通しだ。
出典： TradingView PI/USD 日足（2025年5月～現在まで）
PIは価格は高値・安値を切り下げる下降チャネル内にありながら、ここ数週間は0.19〜0.29ドルにレンジが収束している。
この狭い値幅は、 アルトコイン のエネルギー蓄積局面に近い構造で、ボラティリティ低下後の方向性転換が意識されやすい状況といえる。
注目されるのは出来高プロファイルだ。現在の0.24〜0.27ドル付近には過去数カ月で最も厚い出来高クラスターが形成されており、市場参加者の平均取得単価が集中している。
実際、11月中旬以降はこの価格帯で下値が繰り返し支えられており、売り圧力の後退を示すシグナルとなっている。
テクニカル指標では、RSIが64前後で売られすぎゾーンからも距離を置いており、底固めのプロセスが継続している印象だ。
上値の焦点となるのは直近高値0.29ドルであり、20日移動平均線が重なる抵抗帯でもある。
この水準を日足終値で明確に突破すれば、下降チャネルの上辺抜けと重なるため、買戻しが一段と強まる余地が広がる。
次のターゲットは0.35ドル付近、ここを抜ければ0.45ドル台までの上昇余地が視界に入る。
一方、下値では0.24ドル付近の出来高サポートが重要だ。
このゾーンを割り込むと0.19ドル台までの調整リスクが再び浮上するものの、厚い取引履歴があるため、下押しは限定的になりやすい構造でもある。
総合的に見ると、PIは下降トレンド終盤に差し掛かっている可能性があり、現段階では0.29ドルの攻防が今後の価格方向を占う鍵となる。
パイネットワークとCiDi Gamesの提携は、Web3の自己主権思想と一致する動きだ。
この流れは資産管理にも及び、FTX破綻後は鍵を自分で管理する重要性が強調され、仮想通貨ウォレット選び自体が投資戦略となりつつある。
そのなかで存在感を強めているのが、セルフカストディ型の Best Wallet だ。
同プロジェクトは、独自トークン Best Wallet Token（BEST） のKucoinおよびMEXCへの上場を発表し、取引所での流動性確保に向けたフェーズへ進んでいる。
BESTはウォレット機能を拡張するコアトークンとして設計され、BEST保有者は手数料の優遇、ステーキング報酬の増幅、さらにはプレセール仮想通貨への優先アクセス権といった特典を受け取れる。
いわば、ウォレット利用者が受動的なユーザーからエコシステム参加者へ転じるための鍵だ。
Best Wallet自体も高度なセキュリティ設計を採用し、複数チェーンを跨いだ資産管理やポートフォリオ構築を一括で扱える。
パイネットワークがアプリケーション層の拡充を図るのと同じく、Best Walletは資産運用のUXそのものを再設計し、ユーザーが次のトークン潮流にアクセスしやすい土台を整えている。
BESTの上場は、その入口を実際の市場に広げる重要なステップであり、より主導的なWeb3参加を求める投資家にとって、見逃せないタイミングといえる。
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