ブロックチェーンデータ企業アーカムがデリバティブ取引所を開設

アーカム・インテリジェンスが来月にもデリバティブ取引所を開設へ

ブロックチェーン分析企業 アーカム・インテリジェンス （Arkham Intelligence）は、2024年11月にも仮想通貨デリバティブ取引所を開設する予定であると大手メディアの 報道 によって明らかになった。

ブロックチェーンデータ追跡プラットフォームのアーカム・インテリジェンスは来月、仮想通貨デリバティブ取引所を立ち上げる予定とのこと。OpenAIの創設者サム・アルトマン（Sam Altman）氏が支援する同社は、税制上の優遇措置のためドミニカ共和国に移転し、月間88万人のユーザー獲得を目指すものの、規制上の制限により米国のユーザーは利用できないとのこと。新取引所は個人投資家をターゲットにし、バイナンスなど、既存のプラットフォームとの競合を目指し、同社はすでに、取引所の移転先であるドミニカでライセンスの取得手続きを進めているという。

成長を続けるデリバティブセクターでの市場シェアの獲得へ

情報筋によると、アーカムは過去1年間、取引所の技術構築に費やしており、成長を続けるデリバティブ（※仮想通貨から派生した金融商品）部門で市場シェアを獲得しようとしている。

デリバティブ部門は9月の仮想通貨市場の活動の71%を占めており、取引量は3兆700億ドル（約458兆円）に達している。規制措置により バイナンス （Binance）の市場支配力が弱まっているにもかかわらず、 Bybit （バイビット）や OKX などの他のプレーヤーは依然として有力な競争相手であり、アーカムの課題は、法的ハードルを回避しながら、利益の高い市場に参入することだ。

同社は、取引プラットフォームに加えて、トルコのサッカークラブ、 Galatasaray （ガラタサライ）との180万ユーロ（約2.9億円）のスポンサー契約を含むマーケティング活動に注力し、ブランドの認知度をさらに高めている。新取引所の開設準備が進む中、同社は事業規模を拡大するために中東の投資家から1億ドル（約149.3億円）を調達していると報じられている。