元CFTC議長クリス・ジャンカルロ氏、ホワイトハウスの「暗号通貨担当官」の有力候補：フォックス・ビジネス

業界に対するオープンな姿勢から「クリプト・ダッド」と呼ばれることが多いクリス・ジャンカルロ氏が、ホワイトハウスで暗号政策に特化したポジションを担当する最有力候補であると、Fox Businessが報じています。

ジャンカルロ氏がこのポジションを獲得すれば、特定の政策イニシアチブを監督する高官を指す政治用語である「クリプト・ツァー」として初めての人物となります。ブルームバーグは水曜日に、ドナルド・トランプ次期大統領のチームがこのようなポジションを創設することを検討していると報じました。これはホワイトハウスで初めてのこととなります。

ジャンカルロ氏とトランプ移行チームは、The Blockからのコメント要請に応じませんでした。

ジャンカルロ氏は2017年3月から2019年4月まで米国商品先物取引委員会（CFTC）を率い、最初のビットコイン先物商品の立ち上げを監督しました。その後、ビットコインデリバティブに関する本「CryptoDad: The Fight for the Future of Money」を出版しました。元CFTC議長はまた、デジタルイノベーションを探求するフォーラムであるデジタルドルプロジェクトを共同設立し、米国の中央銀行デジタル通貨を含む取り組みを行っています。5月にはPaxosの取締役会に参加しました。

ビットコインマガジンのCEOデビッド・ベイリー氏とRiot Platformsの公共政策責任者ブライアン・モーゲンスタン氏もツァーのポジションに考慮されていると、Fox Newsが報じています。両者ともコメント要請に応じませんでした。

選挙後、トランプ氏は暗号に友好的な幹部をトップポストに指名しており、Cantor FitzgeraldのCEOハワード・ラトニック氏を米国商務省のリーダーに、ビットコインに友好的なロバート・F・ケネディ・ジュニア氏を米国保健福祉長官に指名しています。

トランプ氏はまだ米国財務長官や米国証券取引委員会（SEC）、商品先物取引委員会（CFTC）のリーダーを指名しておらず、これらは暗号業界に大きな影響を与える可能性があります。

ジャンカルロ氏はSEC議長職には興味がないことを示しています。

「@SECGovを運営する候補に私が含まれているという報道については、私はすでに@CFTCでゲイリー・ゲンスラーの以前の問題を解決したことを明確にしており、再びそれを行うつもりはありません」とジャンカルロ氏は11月14日にXで投稿しました。