ビットコイン、史上最高値まであと2000ドル!今晩米ロ首脳会談【仮想通貨相場】
ポイント
・今朝方10.3万ドルから10.7万ドルに上昇
・露ウ停戦交渉の進展でリスクオン、BTC反発
・米国債格下げや財務長官発言で一時急騰
・本日は首脳会談と企業買いが相場を下支え
昨日のBTC相場
週末のBTC市場は上昇基調だった。概ね10.3万ドル(約1490万円)台で推移したが、日曜から今朝未明にかけて10.6万ドル(約1535万円)に肉薄。CME先物開始後、10.7万ドル(約1550万円)台まで上値を伸ばした。
BTCは先週月曜、1月30日の高値10.6万ドルを前に失速し、10万ドル台で反発。10.3万ドル台を中心とした三角持ち合いを形成していた。先週はイベントが目白押しで、アリゾナ州の戦略ビットコイン準備(SBR)への拒否権発動、弱いCPI(消費者物価指数)、タカ派なパウエルFRB議長講演と、強弱まちまちな結果が続き、方向感を欠く展開だった。
金曜未明、開催が危ぶまれたロシア・ウクライナ直接協議が1日遅れの16日に開催されると伝わり、BTCは反発。会合では1000人の捕虜交換に留まったが、次につながる第一歩として市場はリスクオンに反応し、BTCは10.4万ドルまで回復した。金曜の米株市場クローズ後、ムーディーズが米国債を最上格付けから格下げすると、BTCは強含んだ。
露ウ停戦交渉を受け、ロシアは「交渉がまとまれば首脳会談もあり得る」とコメント。米露外相が電話会談し、トランプ大統領は5月19日にプーチン大統領と電話会談を行うとTruth Socialに投稿。ロシア当局もこれを確認した。ゼレンスキー大統領はバンス副大統領と会談するなど、停戦交渉が本格化した。
こうした中、ベッセント財務長官がCNNで中国との貿易交渉や米国債格下げについてコメントすると、BTCは10.6万ドル手前まで急騰し、戻り高値をわずかに更新。一旦10.3万ドル台に下落したが、CME先物がオープンすると、ドル安・株安・債券安のトリプル安が発生。BTCは一時10.7万ドルと史上最高値にあと2000ドルに迫ったが、達成感から10.3万ドル台に失速した。
本日のBTC相場
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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
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