香港警察、1,500万ドル規模の仮想通貨マネーロンダリング組織を摘発
香港警察が仮想通貨と現金を駆使した国際的な仮想通貨マネーロンダリング組織を摘発
香港警察 は、約1,500万ドル(約22億円)に相当する資金を仮想通貨と現金で洗浄していたとされるマネーロンダリング(資金洗浄)組織を摘発し、関係者12人を逮捕した。
今回の摘発により、仮想通貨を活用した資金洗浄の手口が明らかになり、金融犯罪への警戒が一層強まっている。警察によると、摘発された組織は550以上のダミー口座と仮想通貨取引を通じて、1億1,800万香港ドル(約22億円)相当の資金を洗浄していた。逮捕されたのは20~40歳の男女12人で、いずれもマネーロンダリング共謀の罪で起訴されている。
家宅捜索では、約9万8,000ドル(1,400万円)の現金や105万香港ドル(約2,000万円)相当の資産、560枚を超えるATMカード、携帯電話、銀行関連書類などが押収された。中国本土の個人が勧誘され、偽名で銀行口座を開設した上で、詐欺による収益の受け取りに利用されていたとされる。同組織は旺角(モンコック)地区のアパートを拠点としており、メンバーは複数の銀行カードを用いて現金を引き出し、それを仮想通貨取引所で仮想通貨に換金する手法を繰り返していた。
摘発の経緯と拠点の実態
中核メンバー2人は現場で尾行され、1人は銀行で、もう1人はATMでの現金引き出し中に確認され、その後、尖沙咀(チムサーチョイ)の仮想通貨交換所に向かったところを逮捕され、約77万香港ドル(約1,400万円)の現金が押収された。
この組織は2023年7月から活動していたとされ、2024年半ばには旺角のアパートを拠点にマネーロンダリングを本格化。中国本土から参加した協力者が現地に滞在し、偽名口座を通じて違法資金の処理を行っていたとみられる。
香港当局は、2024年に詐欺関連で逮捕されたケースのうち、約73%がシェルアカウントを利用していたと明かしており、仮想通貨を利用した資金洗浄の急増が浮き彫りになっている。今回の摘発は、仮想通貨関連のマネーロンダリングに対する香港の警戒姿勢を改めて示すものとなった。今後、当局がどのように取り締まりと規制を強化していくかが注目される。
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