「USDC」発行の米サークル、売却に向けリップルおよびコインベースと協議か=報道
米サークルがリップルおよびコインベースと売却の協議か
ステーブルコインで時価総額2位の「USDC」発行元の米サークル(Circle Internet Financia)が売却に向けた協議を、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase Global)および暗号資産決済の米リップル(Ripple)と開始したと「フォーチュン」が5月19日に報じた。
報道によるとこの情報は、銀行およびプライベートエクイティ(未公開企業や不動産に投資する投資家や投資ファンド)の幹部ら4人からの証言とのこと。
なおサークルは今年4月、米SEC(証券取引委員会)に新規株式公開(IPO)の申請を行っている。
情報筋によるとサークルはIPOの目標額として50億ドル(約7,290億円)を設定しているという。売却の場合においても同額を最低でも求めているとのこと。
5月1日の「ブルームバーグ」の報道によると、リップルはサークルに対し40億から50億ドルの買収提案を行ったが、サークルは入札額が少なすぎるとしてこの提案を拒否したとのことだった。
サークルが2022年にSPAC(特別買収目的会社)を通じた上場を試みた際は、90億ドルの企業価値評価を受けていた。
またサークルとコインベースは、2018年に「USDC」を運営するための共同企業体「センターコンソーシアム(Center Consortium)」を設立。2023年に両社は同企業体を解散し、「USDC」の発行やガバナンスなどの発行者としての責任は、サークルへ完全に譲渡されていた。なおコインベースはサークルへ出資することで、同社との連携を継続していた。
参考: フォーチュン
画像:iStocks/Abscent84
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この記事の著者・インタビューイ
大津賀新也
「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
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