ヴァンエック、アバランチのプロジェクトに投資する投資ファンドを立ち上げへ
資産運用大手ヴァンエックは、アバランチ・ブロックチェーン上に構築されたWeb3プロジェクトを対象とした新たなプライベートデジタル資産ファンド「ヴァンエック・パーパスビルト・ファンド」を2025年6月に開始する予定であると 発表した 。
このファンドは適格投資家向けに提供され、ゲーム、金融サービス、決済、人工知能(AI)などのWeb3分野における流動性のあるトークンやベンチャー支援を受けたプロジェクトへの投資を目的とする。
ヴァンエックによれば、遊休資本はアバランチ上の現実世界資産(RWA)商品、具体的にはトークン化されたマネーマーケットファンドなどに振り向けられる予定だという。
運用は、ヴァンエックの既存ファンド「デジタル・アセット・アルファ・ファンド(DAAF)」を手がけるチームが担当する。DAAFは5月21日時点で1億ドル超の純資産を管理している。
DAAFのポートフォリオマネージャー、プラナブ・カネード氏は「仮想通貨の次の価値創出の波は、インフラではなく実体ある事業から生まれるだろう」と述べている。
急成長するテーマ型ファンド
ヴァンエック・パーパスビルト・ファンドは、Web3の急成長分野に特化したプロジェクトや企業へのエクスポージャーを提供するファンドとして最新のものとなる。
5月14日には、ヴァンエックはデジタル経済への投資機会を提供する新たなアクティブ運用型上場投資信託(ETF)を ローンチした 。さらに4月には、仮想通貨業界で事業を展開する企業の指数に連動するパッシブETFも立ち上げている。
こうしたETF申請の波は、2025年1月にトランプ氏が大統領に就任して以降、SECの仮想通貨規制姿勢が軟化したことを受けたものと見られている。
RWAエコシステムとしてのアバランチ
アバランチは、現実世界資産(RWA)や機関投資家向けプロジェクトのプラットフォームとして存在感を高めている。
同チェーンでは「サブネット」と呼ばれる相互接続されたネットワークを用いることで、イーサリアム互換のスマートコントラクトを制御された環境で実行できる。5月16日にはSolvプロトコルが、アバランチ上で機関投資家向けの利回り付きビットコイントークンを ローンチした 。
DefiLlamaのデータ によると、5月21日時点でアバランチの総ロック価値(TVL)は約15億ドルに達している。
アバランチの開発元アバ・ラボの最高事業責任者(CBO)ジョン・ナハス氏は「市場は投機的な熱狂から脱却し、実用性と持続可能なトークン経済へとシフトしている」と述べている。
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