Bitget、現実資産の利回り付き証明「BGUSD」を発行｜年利4%

暗号資産（仮想通貨）取引所Bitgetは27日、年利4%の収益を提供する「BGUSD」の発行を 開始した。

BGUSDは「安定資産の収益証明書」と位置づけられ、米国債や短期金融市場ファンドなどの実物資産（RWA）をトークン化することで裏付けられている。

また同商品は、ステーブルコインのUSDコイン（USDC）に1対1でペッグされており、USDCまたはテザー（USDT）と交換可能だ。

年利4%を提供

BGUSDの特徴は、利回りの源泉がSuperstateのなどのトークン化された米国債ファンド（USTB）などに支えられている点だ。

年利4%の最低収益率を保証し、発行後30日間は特別に年利5%を提供する。

利息は保有者の最低日次残高に基づいて毎日計算され、直接スポット口座に入金される仕組みとなっている。

購入と償還の手数料は0.1%に設定されており、Bitgetの準備金プールを通じた即時償還か、最大3営業日の標準決済プロセスを選択できる。

Bitgetエコシステムで活用

BGUSDはBitgetの幅広いサービスに統合されており、貸付担保、先物取引の証拠金、 仮想通貨ステーキング プール（Launchpool/PoolX）、資産管理戦略など多岐にわたる用途で利用できる。

この発行は、2025年第1四半期にスポット取引量が160%急増し2兆800億ドルに達したBitgetの好調な業績を背景としている。

同取引所は準備金の証明監査において130%を超える被保険資産カバー率を維持しており、透明性の確保にも注力している。

実物資産のトークン化は2025年に入って機関投資家の関心が高まっており、特に株式市場の変動（S&P500指数の下落など）が見られる中で、安定した収益を求める投資家にとって魅力的な選択肢となっている。

BGUSDは、 仮想通貨 のアクセシビリティと従来金融の安定性を組み合わせた商品として、リスク回避志向の投資家層の獲得を目指している。