ウィンクルボス兄弟のジェミニがIPO申請、仮想通貨市場に熱気再び
仮想通貨市場に追い風、IPOに向けた動き本格化
米国の仮想通貨取引所 Gemini (ジェミニ)が、IPO(新規公開仮想通貨)に向けて非公開で 申請 をした。
ジェミニは、キャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏とタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏によって設立され、長年にわたり規制順守を重視した運営をしきた。今回の動きは、規制環境の改善と市場の回復を背景に、仮想通貨業界全体の投資家信頼の高まりを象徴するものとなっている。
非公開申請でIPOを準備
2025年6月6日(金曜日)、Geminiは SEC (米国証券取引委員会)に対し、フォームS-1によるIPOのための登録届出書の草案を提出した。
形式は非公開であり、クラスA普通株式の発行を計画しているものの、株式数や価格に関する詳細は明らかにされていない。同社は「SECの審査完了後、市場およびその他の状況に応じてIPOを実施する」としており、仮想通貨関連企業特有の規制リスクを見据えた慎重な姿勢を維持している。
規制緩和と市場回復が追い風に
今回の申請の背景には、規制環境の改善がある。SECは今年初めにGeminiに対する調査を終了し、執行措置を勧告しないとの判断を下した。
さらに、1月には CFTC (商品先物取引委員会)との間で500万ドル(約7億円)の訴訟を和解しており、規制面での大きな障壁をクリアしている。
同時に、他企業によるIPOの成功も市場にポジティブな影響を与えている。ステーブルコイン発行企業 Circle Internet Group Inc. (NYSE: CRCL)は上場直後に株価が急騰し、現在の時価総額は約150億ドル(約2兆円)に達している。
また、 Galaxy Digital がナスダック市場への移行を発表するなど、業界全体でIPO機運が高まっている。今後はKrakenやBullish、BitGoといった企業の上場も期待されている。
コンプライアンス重視の姿勢が評価
Geminiは設立当初からセキュリティと規制遵守を重視しており、こうした姿勢が投資家からの信頼につながっている。
非公開申請という手法を選んだのも、財務情報の開示リスクを抑えつつ、投資家の関心を探る狙いがある。規制の明確化が企業成長の前提条件とされる中、コンプライアンス重視の企業が資本市場での評価を高める動きが強まりそうだ。
Geminiの動きは、仮想通貨業界全体にIPOへの関心を再燃させる可能性がある。資金調達や透明性の向上が企業価値の向上につながるとの見方もあり、未上場の取引所にとっても追い風となる。現時点でジェミニからの公式コメントは出されていないが、今後の上場進展と市場の反応が注視される。
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