パリ拠点の仮想通貨企業ブロックチェーングループが、ビットコイン（BTC）の購入資金として3億ユーロ（約495億円）超の資金を調達する計画を 発表した 。欧州における機関投資家の仮想通貨導入の動きが続いている。

同社は自らを欧州初のビットコイン財務会社と位置づけており、6月9日に発表したプレスリリースによると、今回の資金調達は米国における「ATM（At the Market）」方式に着想を得ている。これは、事前に合意された出来高の範囲で、相手方が市場条件に応じて株式を売却するという仕組みだ。

資金調達は複数のトランシェに分けて実施される予定で、価格設定は「前日の終値または出来高加重平均価格のいずれか高い方」を基準とし、1日の出来高の21％を上限とするとしている。

今回の発表は、同社が6月3日に発表した6800万ドル相当の ビットコイン購入 からわずか1週間後のものであり、同社の保有総額は1471BTC（約1億5400万ドル）に達している。

ビットコイン買い増しは他社でも進んでいる。

6月6日には、マイケル・セイラー氏率いるストラテジーが、今後のビットコイン購入資金として約10億ドルを株式発行により調達する計画を 発表した 。これは当初発表していた2億5000万ドルから約4倍に引き上げられている。

仏ブロックチェーングループ、ビットコイン購入資金として3億ユーロ調達へ image 0 Source: Bitbo

ビットボのデータ によれば、ストラテジーは現在、保有するビットコインの評価額が610億ドルを超えており、ビットコイン全供給量の2.76％を保有する世界最大のBTC保有企業である。

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企業のBTC保有が強気基調を下支え

ビットコインは5月22日に史上最高値となる11万2000ドルを記録した後、価格は保ち合い局面に入っている。

Nexoのステラ・ズラタレヴァ氏はコインテレグラフに対し、「戦略的な買い、財務配分、インフラ投資が短期的な価格動向にかかわらず、長期的な強気シナリオを裏付けている」と述べた。

また、ビットコインが10万3000ドルのサポート水準から強く反発した点についても、ズラタレヴァ氏は「大規模なレバレッジ解消や強制売却の兆候は見られない」と指摘し、市場の回復力を評価している。

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