アーサー・ヘイズ氏、150万ドル相当のENAトークンを取得

BitMEXのアーサー・ヘイズ共同創業者は12日、複数の取引所を通じて150万ドル相当のエセナ（ENA）トークンを 取得した 。

複数取引所を利用した戦略的取得

オンチェーン分析を手がける@EmberCNの報告によると、ヘイズ氏に関連するとされるウォレットがこの動きに関与している。

同氏は複数のプラットフォームを駆使し、合計420万ENAを計画的に集めた形だ。具体的な取引内容として、世界最大手の 暗号資産（仮想通貨） 取引所バイナンスで75万5000USDCを210万ENAに交換した。

さらに、マーケットメーカーであるギャラクシーデジタルで50万2000USDCを140万ENAに、ウィンターミュートで24万8000USDCを70万ENAにそれぞれ交換した。

これらの取引は、ENAの価格が3.88%下落し、約0.22ドルから0.3336ドルで推移している中で行われた。この下落局面での取得は、いわゆる押し目買い戦略と見ることができる。

背景にある強気な市場観と今後の影響

この動きの背景には複数の要因があると考えられる。中でも注目すべきは、ENAが最近、韓国最大手の仮想通貨取引所であるUpbitに上場した点だ。この上場により、同プロジェクトはアジア市場での流動性向上を図っている可能性がある。

ヘイズ氏は以前から、 アルトコイン 市場が間もなく急騰するとの楽観的な見方を示してきた。特に イーサリアム やENAのようなポテンシャルの高いアルトコインが、次の仮想通貨サイクルの中心になると位置づけている。

今回の取得は、ヘイズ氏の市場に対する見方が変化したことを示している可能性がある。以前の市場への悲観的な見解から、現在は投機的なアルトコインへと焦点を移しているようだ。

ヘイズ氏のような著名な人物の行動は、他のトレーダーの心理に影響を与えることが多い。今回のENA取得は、DeFiプロトコルやアルトコイン市場全体への信頼感が回復する兆候と捉えられるかもしれない。

実際に、取得が報告された後、ENAの価格は約0.33ドルまで上昇し、短期的な市場心理の変化を示唆した。