仮想通貨アナリストのマシュー・ハイランド氏は、イーサリアム(ETH)の上昇トレンドが続く限り、ビットコイン(BTC)の市場ドミナンスはすでにピークに達した可能性が高いとの見方を示している。

ハイランド氏は15日、「もしETHが対BTCで強気の動きを維持するなら、BTCのドミナンスがこれ以上上昇する可能性は99%ない」と Xで投稿した 。

同氏は続けて、「ETHがBTCに対して上昇し続ける限り、ドミナンスが再び高まるのは基本的に不可能だ」と述べた。

ビットコイン・ドミナンスとは、仮想通貨市場全体におけるビットコインの時価総額シェアを示す指標であり、 トレーディングビュー によれば、記事執筆時点では63.82%となっている。これは1月1日時点から9.89%上昇している。

ビットコインのドミナンスはピークに達したか? イーサリアムの台頭で転機 image 0 Bitcoin dominance is down 1.35% over the past 30 days. Source: TradingView

ただし、直近7日間では1.85%の下落となっており、仮想通貨トレーダーの Ash Crypto氏 は「資金がETHやアルトコインに流れ始めたことが背景にある」と指摘している。

一般に、ビットコイン・ドミナンスの上昇は「投資家がビットコインを好んでいる」状況を示す一方、ドミナンスが下落する局面では「アルトコイン市場への信頼感が高まっている」ことが示唆される。

コインマーケットキャップ によれば、イーサリアムは過去7日間で19.87%上昇し、現在3117ドルで取引されている。ETHは過去30日間でBTCに対して約10%の相対的上昇を見せている。

ビットコインは短期的に保ち合いか

カプリオール・インベストメンツの創業者チャールズ・エドワーズ氏はコインテレグラフに対し、「ビットコインは月曜日に記録した12万2884ドルの高値を受けて一時的に相場が落ち着く可能性があるが、年末にかけて再び上昇する見込み」との見解を示した。

「この急騰の後、短期的には保ち合いが予想されるが、最終的には年末に向けて再び高値を目指す展開になると見ている」とエドワーズ氏は述べた。

なお、トレーディングビューの ビットコイン移動平均インジケーター では現在「強い売り」のシグナルが出ているが、多くの仮想通貨アナリストは年内にさらなる上昇が見込まれると予測している。

21シェアーズのリサーチストラテジストであるマット・メナ氏もCointelegraphに対し、「ビットコインは現時点で強いファンダメンタルズに支えられており、当面の下落局面入りの可能性は低い」と コメントしている 。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】