イーサリアムのバリデーター退出キュー、約20億ドル規模に　160％の価格急騰後にステーカーが利益確定か

Odaily Planet Daily – 米国東部時間7月23日午後時点で、イーサリアムのバリデーター退出キューから引き出されたETHの累計は51万9,000ETHに達し、現在の価格で約19億2,000万ドル相当となっています。退出待機時間は9日を超え、2024年1月以降で新たな最高値を記録しました。
アナリストによると、今回の退出の波は、ETHが4月の安値から160％反発した後の利益確定が主な要因とされています。Figmentの共同創業者アンディ・クロンック氏は「価格が上昇すると、個人投資家も機関投資家も利益を確定するためにアンステーキングする傾向がある」と述べています。
注目すべきは、最近SharpLink GamingやBitmineなどのイーサリアム財務系企業が市場で積極的にETHを購入している点です。一部の機関投資家は、こうしたプロジェクトの資金調達に参加するため、アンステーキングして現物資産を拠出する選択をしている可能性があります。FalconXのスポット取引責任者マシュー・シェフィールド氏は、ここ数週間で複数のETH財務プロジェクトが市場で活発に動いており、退出キューの急増はこれと関連している可能性があると指摘しています。
アンステーキングが増加している一方で、ステーキング需要も依然として強い状況です。現在、約35万7,000ETH（13億ドル相当）がステーキング待ちのキューに並んでおり、待機時間は6日を超え、これも今年4月以降で新たな最高値となっています。SECが5月29日にステーキングが証券法違反に当たらないと明確にしたことを受け、機関投資家の参加が大幅に増加しました。データによると、5月下旬以降、アクティブバリデーター数は5万4,000増加し、過去最高の110万に迫っています。（CoinDesk）