GameSquare、2.5億ドルの仮想通貨・NFT財務体制を確立

メディア・エンターテイメント企業のGameSquareは21日、暗号資産（仮想通貨）財務管理プログラムを従来の1億ドルから2億5,000万ドル（約367億5,000万円）に大幅に引き上げたことを 公表した。

この決定は、同社が最近実施したイーサリアム（ETH）の取得を受けたもので、NFT利回り戦略による新たな収益源確保も目指す。

仮想通貨財務プログラムを大幅拡充、ETH取得を加速

同社は最近、加重平均価格3,592ドル（約52万8,000円）で8,351.89 ETH（約3,000万ドル、約44億1,000万円相当）を取得している。

これにより21日時点でのイーサリアム保有総額は約1万170.74 ETH、時価3,800万ドル（約55億8,600万円）に達している。

この決定は、GameSquareが仮想通貨市場の成長機会を積極的に捉え、企業財務戦略にデジタル資産を本格的に組み込む姿勢を明確にするものだ。

NFT利回り戦略で新たな収益源を確保

今回の発表と同時に、GameSquareは初期配分額1,000万ドル（約14億7,000万円）の NFT 利回り戦略を開始した。

この取り組みは、イーサリアム基盤のアートやコレクティブルなどのデジタル資産や ステーブルコイン を通じて、年率6〜10%のリターンを目指すものだ。

このプログラムは、ライアン・ズーラー氏率いるDialectic社と、ライドン・リー氏が所属するGoff Capital社との提携を通じて管理される。

発表後、GameSquareの株価は8%下落したものの、投資情報プラットフォームStocktwits上の個人投資家のセンチメントは「極めて強気」を維持。

生み出された収益は、同社のゲームメディアネットワークや傘下のFaZe Clanを含む中核事業の支援に充てられる予定となっている。

この取り組みは、企業の仮想通貨導入において、新たな潮流が生まれる可能性を示しており、今後、他の企業が追随する動きにも注目が集まるだろう。