ソラナ(SOL)は23日に前日比で9.5%下落し、205ドルから186ドルへと急落した。日足チャートでは弱気包み足を形成する可能性があり、190ドルを割り込んで終えれば、3月3日に20%超の下落を記録して以来、最大の下げ幅となる。

ソラナ 180ドルのサポートライン維持がカギ 強気モメンタム継続の正念場に image 0 SOL one-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView

SOLの先物市場も大きく調整し、建玉(OI)が過去最高の120億ドルに達した直後に、3000万ドル相当のロングポジションが清算された。価格は依然として史上最高値から36%下に位置しているものの、建玉の高さは、トレーダーがロングを手仕舞いし、利益を確定している可能性を示唆している。

オンチェーンの複数の主要指標も、この調整を示唆していた。ネットテイカーボリュームは売り優勢に転じ、積極的な売り注文が増加したことを示している。これに加え、現物市場の累積出来高デルタ(CVD)も減少し、買い手より売り手の活動が優勢となったことが確認され、200ドル付近での利益確定が起きたことを示唆している。

ソラナ 180ドルのサポートライン維持がカギ 強気モメンタム継続の正念場に image 1 SOL price, aggregated futures, spot CVD and funding rate. Source: Coinalyze

興味深いのは、価格が上昇していたにもかかわらず、先物市場のCVDが一貫して下落していた点だ。これは、先物売りが徐々に増えていたことを意味し、今回の急落に先行する弱気のダイバージェンスを形成していた。

さらに、資金調達率は過去四半期で最も高い水準に達しており、ロングポジションの偏りが極端になっていたことを示している。この高い資金調達率と建玉の組み合わせは、ロング・スクイーズ──過剰なレバレッジポジションの強制解消──を引き起こす理想的な条件となった。

今回のSOL下落は押し目買いのチャンスか?

SOLの9%という急落は短期的には不安材料に映るが、過去30日間で56%の上昇を遂げていたことを踏まえると、こうした調整は健全なリセットとも言える。テクニカル的には、日足チャートは依然として良好な構造を維持しており、180ドルが強気継続の鍵となるサポートラインとして浮上している。

ソラナ 180ドルのサポートライン維持がカギ 強気モメンタム継続の正念場に image 2 SOL one-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView

今週初め、SOLは180ドルの水準を回復したことで、日足ベースでは2024年11月以来となる強気の構造転換(BOS)を確認した。このBOSにより、50日EMAと200日EMAのゴールデンクロスも発生し、クラシックな強気シグナルが点灯した。前回このクロスが発生した際には、2023年10月から2024年3月にかけて価格が730%上昇している。

180ドル付近でのポジティブな価格反応とサポートラインの維持が確認されれば、強気モメンタムはさらに強まる可能性がある。一方で、この水準を維持できなければ、調整はさらに深まり、168〜157ドルのゾーンへの下落リスクが高まる。このゾーンは、過去の価格不均衡を示すフェアバリューギャップと、フィボナッチリトレースメントの0.5〜0.618水準にも重なっている。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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