デジタル資産投資商品は先週、これまでの流出を覆し、24.8億ドルの流入で復活を遂げました。8月の流入総額は43.7億ドルとなり、年初来の数字は355億ドルに達しました。金曜日までは活発な動きが続きましたが、Core PCEの発表後にフローはマイナスに転じました。
このデータは9月のFed利下げへの期待を弱め、暗号資産投資家を失望させました。加えて、引き続き弱い価格動向が市場に圧力をかけています。その結果、運用資産総額は最近の高値から10%減少し、2,190億ドルとなりました。このセクターは回復力と脆弱性の両方を示しています。
投資家はEthereumに大きく賭ける
CoinSharesの最新「Digital Asset Fund Flows Weekly Report」によると、投資家のセンチメントはEthereumに強く傾き、Bitcoinの7.48億ドルに対し、14億ドルの流入がありました。8月のEthereumへの流入は現在39.5億ドルとなり、Bitcoinは3.01億ドルの流出となっています。
一方、SolanaとXRPはETFへの期待感から勢いを増し、それぞれ1.77億ドルと1.34億ドルの流入を記録しました。CardanoとChainlinkへの520万ドルと360万ドルの流入も、2大暗号資産以外への分散化を示しています。マルチアセット商品も控えめながら70万ドルの流入を集めました。
一方で、Suiだけがこの傾向に逆らい、先週580万ドルの流出となりました。
広範な地域での流入
地域別の動向を見ると、アメリカが引き続き地域別流入をリードし、先週22.9億ドルを集めました。他の地域でもポジティブなセンチメントが見られ、スイスは1億940万ドル、ドイツは6,990万ドル、カナダは4,110万ドルを記録しました。香港も同期間に1,240万ドルを集め、オーストラリアとブラジルはそれぞれ290万ドルと160万ドルを寄与しました。
しかし、スウェーデンでは4,500万ドル以上の流出が記録されました。
CoinSharesは、この広範な地域での流入参加は、世界中でデジタル資産への健全な需要を反映していると述べています。一方で、同社は金曜日に観測された流出は、より懸念すべき傾向の証拠ではなく、利益確定の動きによるものだと付け加えました。
