Canary CapitalがSEC修正案でXRP ETFの市場承認に一歩近づく

Canary Capitalは、暗号資産投資商品の規制承認獲得に向けて、さらに前進しています。金曜日、同社は米国証券取引委員会（SEC）に対し、提案中のCanary XRP上場投資信託（ETF）に関する更新登録書類を提出しました。この提出書類「Form S-1 Registration StatementへのPre-Effective Amendment No. 2」は、最終的な市場承認につながる可能性のある継続的な審査プロセスにおけるさらなる一歩を示しています。

修正されたXRP ETF申請の主な更新点

申請書によると、Canary XRP ETFはCboe BXZ取引所でティッカーシンボルXRPCを用いて取引されます。ファンドの主な目的は、信託が保有するXRPの市場価値から運用費用や関連する負債を差し引いた額を追跡することです。基本的に、従来型の投資フォーマットを通じてXRPの価格パフォーマンスを反映することを目指しています。

ETFの評価は、CoinDesk Indicesが設計した価格参照指標に基づきます。このインデックスは、XRP-USD CCIXber Reference Rateに基づく60分間の時間加重平均価格を適用し、複数の主要なXRP取引プラットフォームから取得した取引データを使用します。この手法により、短期的な価格変動や急騰の影響を避けつつ、信託のXRP保有に対して公正かつ一貫したベンチマークを確立します。

この構造を通じて、投資家は暗号資産XRPを直接保有することなくエクスポージャーを得ることができます。ETFの株式を通常の証券口座で売買することで、秘密鍵管理やデジタルウォレットのセキュリティなど、自己管理に伴う多くの複雑さやリスクを回避できます。

Canaryはデジタル資産の保護のため、Gemini Trust CompanyおよびBitGo Trust Companyとカストディアン契約を結んでいます。これらの企業は信託のXRPを安全に保管し、その保護を担います。更新された書類では、スポンサー手数料が0.50%に引き下げられ、以前の草案よりも投資家にとってコストが低くなっていることも確認されています。

Canary Capital、Solana ETF申請も更新

XRP商品での進展と並行して、Canary CapitalはSolanaを中心としたCanary Marinade SOL ETFに関する新たな修正申請も提出しました。申請書によると、このETFは0.50%の経費率を持ち、投資家はSolanaネットワークから得られる全てのステーキング報酬を受け取ることができ、スポンサー側が報酬の一部を保持することはありません。この構造により、Solanaへのエクスポージャーとステーキングによる追加リターンの両方を求める投資家にとって、より魅力的な商品となる可能性があります。

ETFアナリストのEric Balchunasは、CanaryがSolana ETFのAmendment No. 6を提出したことに言及し、ファンドが最終承認段階に近づいている可能性を示唆しました。

XRPとSolana、資金流入に変化

XRPおよびSolanaのETFに対する期待が高まる中、これらのデジタル資産への最近の投資流入はやや落ち着いています。CoinSharesが10月13日に発表したデジタル資産ファンドフローの週間レポートによると：

• Solanaは先週、約9,330万ドルの流入があり、投資家の関心が継続していることを示しています。
• XRPは同期間に約6,160万ドルの流入を記録し、市場での安定した関与が見られます。
• これらの多額の流入にもかかわらず、レポートは流入のペースが鈍化していると指摘しており、一部の投資家がSECによるETF承認の最終決定を待ってから追加資本を投入しようとしていることを示唆しています。

金融アナリストのZach Rectorは、SECの審査が完了すれば、ETFの承認がXRPに大きな価格上昇をもたらす可能性があると考えています。彼は「この政府閉鎖が終われば、XRP ETFが稼働し始める。我々は2桁台への道を順調に進むだろう」と述べています。

執筆時点で、XRPは2.52ドルで過去24時間で2%下落、Solanaは203ドルで同期間に約3%上昇しています。