暗号通貨は月曜日も「大暴落」を続け、一部のトークンは10月のフラッシュクラッシュ時の安値まで下落しました。

ビットコインの機関投資家による需要が7か月ぶりに新規コインのマイニング速度を下回り、この変化は大口買い手が後退している可能性を示唆しています。

執筆：葉桢

出典：Wallstreetcn

昨年10月の歴史的なレバレッジ解消イベントの影響下で、暗号資産市場は新たな売り圧力に直面しており、重要な指標が大口機関投資家の需要減退を示し、市場の慎重なムードを強めています。

月曜日、暗号資産市場は引き続き圧力を受け、ビットコイン価格は107,000ドル（UTC+8）を下回りました。より広範なアルトコイン市場はさらに弱含みで、一部のトークン価格は10月の急落時の安値まで戻っており、その際には数十億ドル規模のレバレッジポジションが清算されました。

警戒すべきシグナルとして、Capriole Investmentsの創設者Charles Edwardsによれば、ビットコインの機関投資家による需要が7か月ぶりに新規コインのマイニング速度を下回りました。この変化は大口買い手が後退している可能性を示唆し、他の市場活動と合わせて暗号資産市場全体のリスク回避ムードを示しています。

市場ムードは慎重、機関需要は冷え込み

ビットコインは月曜日、一時4.3%下落し105,300ドル（UTC+8）付近まで下落しました。昨年12月以降で約14%上昇しているものの、直近のパフォーマンスは明らかに弱含みです。同時に、上位100のデジタル資産のうち後半50銘柄のパフォーマンスを追跡するMarketVector指数は、3営業日連続で下落し、下落率は8.8%（UTC+8）に達しました。今年に入ってから同指数は約60%下落しています。

市場参加者によれば、10月に約19億ドルのロングポジションが消失した激しいショックから3週間が経過しましたが、その「後遺症」は依然として続いています。暗号資産取引およびマーケットメイク企業Selini CapitalのCEO、Jordi Alexanderは、暗号市場は10月の清算ショック後の「二日酔い段階」にあると述べています。彼は、破壊された資本基盤の再構築には時間がかかり、投資家心理は依然として慎重であると考えています。

Alexanderはさらに、「市場はまず説得力のある価格の底が形成されつつあることを証明しなければ、再び上昇を試みることはできない」と述べています。彼の見解では、価格がサポートを見つける明確なシグナルが現れるまで、投資家は簡単には参入しないでしょう。

市場ムードが脆弱なだけでなく、重要なテクニカル指標も赤信号を灯しています。Capriole InvestmentsのCharles Edwardsは、大口機関によるビットコイン需要が減速しており、これは7か月ぶりに新規コインの発行速度を下回ったと指摘しています。このデータは、これまで市場上昇を牽引してきた重要な力の一つが弱まっている可能性を示しています。

売り圧力の別の要因？利益確定と「眠っていた」ビットコインの活性化

今回の下落について、すべての人が10月の市場ショックだけを原因としているわけではありません。

CoinSharesのデジタル資産アナリスト、Matthew Kimmellは、今回の調整を「やや不可解」と表現しています。彼は、市場が「依然として清算イベントの余波を経験している」としつつも、他の要因にも注目すべきだと考えています。

Kimmellは、ビットコインの公開取引記録から、以前長期間動きのなかったウォレットが活性化されていることを指摘しています。「これらのトークンが動き始めており、市場に再び流入している可能性が高い。これが売り圧力をもたらし、投資家が利益確定を行っている」と述べ、「これは私が継続的に監視している事象です」と付け加えました。

Teucrium ETFsのマネージングディレクター、Jake Hanleyも、価格下落の理由は「人々が利益確定を行っていること」だと考えています。彼は、現在のテクニカルチャートは分化した市場を示していると指摘します。「夏以降、ビットコインを筆頭に価格は下落傾向にあり、XRPも真夏以降明らかに下落基調です」とHanleyは述べ、「この過程で、価格自体が人々が利益を確定していることを示しています」と語りました。