RippleがFortressやCitadel主導のラウンドで400億ドルの評価額で5億ドルを調達

Rippleは、Fortress Investment GroupとCitadel Securitiesが主導する5億ドルの戦略的投資ラウンドを発表し、ブロックチェーン決済企業の評価額は驚異的な400億ドルとなりました。

この資金調達には、Pantera Capital、Galaxy Digital、Brevan Howard、Marshall Waceも参加しており、Rippleが最近実施した同じ評価額での10億ドルの公開買付けに続くものです。水曜日の発表によると、同社史上最も好調な年を締めくくるものとなりました。

「2012年に決済という1つのユースケースから始まり、その成功をカストディ、ステーブルコイン、プライムブローカレッジ、企業財務へと拡大し、XRPのようなデジタル資産を活用してきました」とRippleのCEO、Brad Garlinghouseは声明で述べています。

今後、この新たな資金調達により、Rippleはステーブルコイン、プライムブローカレッジ、財務ソリューションを通じて、伝統的な金融大手との関係をさらに深め、機関投資家向け市場への進出を加速させる見込みです。

GarlinghouseはXで、この資金調達が「今年のRippleにとって、良いニュースの山の上にあるチェリーのようだ」と述べました。これは、同社とSECが約5年にわたる法的争いをすべての控訴を取り下げることで和解した後のことです。Rippleは2025年に40億ドル以上の戦略的投資を行い、プライムブローカーのHidden Road、財務管理会社のGTreasury、そして直近ではカストディプロバイダーのPalisadeを買収しました。

戦略的資本と記録的成長

同社は、従業員や初期投資家に流動性を提供するため、近年発行済株式の25%以上を買い戻したと述べています。そのため、今回のラウンドでは新たな機関投資家が株主として加わることになり、Rippleの公開買付けには、同社の拡大する暗号資産金融商品群へのエクスポージャーを求めるウォール街のファンドが大きな関心を示しました。

Rippleは、機関金融サービスへの進出を目指して近年事業を拡大しています。決済部門のRipple Paymentsは、XRPおよびRipple USD（RLUSD）ステーブルコインの両方を用いて、これまでに950億ドル以上の総取引量を処理しています。一方、Hidden Roadの12.5億ドル買収によって構築されたデジタル資産プライムブローカレッジのRipple Primeは、担保付き融資や機関向けXRP商品を提供しています。取引件数の1日平均は買収完了後3倍に増加し、顧客担保もここ数ヶ月で倍増したと同社は述べています。

ステーブルコインと財務の勢い

RippleのRLUSDステーブルコインは、ローンチから1年足らずで時価総額が10億ドルを突破しました。このドル建てトークンは、財務、決済、担保用途に適した規制準拠かつ機関投資家向けのステーブルコインとして位置付けられています。

この分野への注力は、Fortune 500企業向けに数兆ドル規模の企業流動性を管理するプラットフォームであるGTreasuryの10億ドル買収によってさらに強化されました。GTreasuryの統合により、Rippleはオンチェーン流動性や24時間365日のステーブルコイン決済を模索する伝統的な企業顧客へのアクセスを獲得しました。

「GENIUS法施行後の世界では、機関投資家は財務決済や担保などの用途で、RLUSDのような信頼できるステーブルコインをますます利用するようになっています」とRippleは水曜日の声明で述べています。